「デザイン散歩/形」 〜看板に使われている丸、三角、楕円〜
2016年 10月 31日
看板に使われている丸、三角、楕円について、
見た感想を述べてみます。
まず最初は、王道の楕円からです。
(1)カイロプラクティスの楕円看板
・安定感かつ親しみのある縦横の比率
・景観に馴染みそうな茶系を使用
→「カイロプラクティス」をより日常に溶け込んだもの
というイメージ
続いて、安定感つながりで、
(2)浜松市、姫街道沿いの珈琲店(変わったうどんも魅力)
正確に言うと、
三角の建物の形を利用した看板ですが・・・
・三角屋根 = 家 = ホーム
・横に広がっていて安定感がある
→落ち着いてコーヒーが飲めてゆっくりできそうなイメージ
次は、三角形の看板です。三角といえばこれでしょう!
(3)スポーツ用品店の三角看板
創業始まりがウィンタースポーツ用品なので、
・白地に青文字の寒色系カラーで太めゴシックのロゴ
→スポーツカジュアルで晴れた雪山の爽やかなイメージ
・建物から三角が上向きに出ている
→スキーなどで山を滑り降りる疾走感や躍動感溢れるイメージ
(4)掛川市、ハム店の正円(看板)
・正円と金賞受賞の文字に、ブタの絵と店名の文字
→真面目で本格派な印象だが、親しみやすさも兼ね揃える
(5)北海道小樽市の正円看板
少し前に、たまたま前を通って見つけた可愛らしい看板です。
お店が閉まってたので何屋か分からず撮っていた看板。
後で調べると洋食屋さんのようです。
食してませんので、看板の印象を見てコメントしてみます。
・正円の割には太ゴシックの店名
・アリのコミカルなイラスト、さらに白場が多い
→一瞬「何て書いてるんだろう」と読ませようとさせるのと、
正円の真面目さを感じさせないところが面白いです。
想像するに、
「正統派メニューに遊び心をプラスしたお料理」?
(違っていたらすみません)
最後に、変わり三角看板。
(6)由比漁港、桜海老の三角形風の看板(もどき)
・活き活きと跳ねた桜海老と日本文化の水引き
→鮮度の高さを表現し装飾性を持ったウェルカムなイメージ
<全体の感想>
改めて外を見回してみると、圧倒的に「横長の長方形」が多く、
次に「正方形」でした。
作りやすいとかの理由もあるのでしょうか。
その他、正円からはみ出ているタイプの看板もあったりと、
シンプルなものから凝っているものまであって、
奥深いと感じました。